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岐阜新聞


○被災体験、生々しく 宮城の2女性と写真家・大西さん対談
2011年12月
 宮城県の女性2人が東日本大震災の被災体験を語る「大震災対談」が11日、揖斐郡池田町六之井の町
中央公民館で開かれた。町民ら約300人が被災者の思いを直接聞き、9カ月前の災害を振り返った。
 今年50周年となる町身体障害者福祉協会と10周年となる町障害者福祉連合会(いずれも岩谷真海会長)が、
記念事業として主催。
 対談したのは、被災地で取材を続けている写真家大西暢夫さん(43)=同町片山=と、取材で知り合った
宮城県東松島市の武田文子さん(61)、同県南三陸町の田畑八重子さん(50)。
 武田さんと田畑さんが住む仮設住宅には10月、池田町が町民に呼び掛けて集めた冬用布団380組が送られた。
2人は「皆さんの心の温かさを感じました」と感謝した。
 武田さんは車ごと津波に流されたが、木に当たって窓が割れ脱出できた経験を語り、田畑さんは停電した
避難所でわずかな食料を分け合った苦労などを紹介した。
 南三陸町に大量のがれきとともに黒い津波が押し寄せる映像も上映され、田畑さんは「自分の町がなくなる
のを見るのはつらい。震災前は隣の猫の名前も分かるほど親密な地域だった。もう一度帰りたい」と願った。
武田さんは「被災地を見てもらうことが復興への励みになる」と池田町民との交流継続を期待した。

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